【読書】帰国船 北朝鮮 凍土への旅立ち

酷すぎる、戦後の北朝鮮帰国事業で両親に説得されて嫌々帰国した人の「北」体験記というより帰国後の人生の記録。

 

ホロコーストはなぜ起きたか」なんて歴史で習うけど、これ本当なら現代だって全然止められないじゃんというのが素直な感想です。

何時の時代も国家自体が変な方向にいっちゃったらもう崩壊するまでは誰も止められないんだなと思うと恐ろしい。

そして本書にもあるが、実態を知ろうともせずに煽ったマスコミも協力者と言われても言い訳できない。更に問題なのは現在においても時折紹介される程度で大したニュースにもなっていないし、(煽った手前)このまま歴史に埋もれさせてしまう方針なんだろうと思われてもしょうがない事。

やんわり「知ろうともせず」と書いたけど、著者は新潟で帰国船に乗った瞬間に「これはヤバい。海に飛び込んで逃げようか」と感じたそうな。本当に知らなかったのかも疑問を感じました。

この手の問題はあまり身近でありませんでしたが著者の無念がココロに響いてつい涙してしまいました。