【読書】「意志の力」安田善次郎 大正時代のビジネス書 読了

連休中、ふとしたきっかけで富士銀行の創設者 安田善次郎氏の著書を読んだ。

下級武士(半分農民)から家出までして商家に丁稚奉公に入って大実業家になった人の自伝。

出版されたのが大正6年「実業之友」。こんな古いビジネス書を現代読んで役に立つのか?時代も違うし?と思ったら大違い。

現代も100年前も同じだという事がよーくわかった。

特にホリエモンさんや最近の論客がよく言っているようないわゆる新自由主義的?な事を大正時代の人も言っていたなんて、ニンマリせずにはいられなかった。(ホリエモンはわりと嫌いではなかったですが...最近はちょっと流行に乗れてない気も...)

 

「『コツコツ何年も修行して事を成すなんてのは、急速に進化する現代社会(大正時代)において全く時代遅れ。金突っ込んで、サクッとやっちまえばいいんだ』なんて最近の若い起業家連中は言うが果たしてそうだろうか?」(意訳)

という記述、

「板前の修行なんて無駄。寿司学校作ったほうが早い」ってのと同じじゃんw

 

「『借金があるなら借金に高い金利を払うのはばからしい。貯金の前に借金返せよ』と世間では言うが、借金をする人間は返してもまた借金する。金の使い方に整理がついていない性格を改めるために、貯金は並行してやるべき。」

とか、(ああ、昔の人も借金して困ってたんだなー)と前回の督促OLに思いを馳せ...

 

「あれこれ手を出す人間は、各々に全力で努力しても力が分散してしまい、結局何もなさない。器用貧乏」

とか(これもグサッと来る一言だ....)

 

「一攫千金はない。ただし怪しい儲け話で本当に儲かるのが万人に一人いる。そこが騙されるポイント。」(意訳)

とか(最近ならカボチャ畑か!!!!!)

 

人間の行動の普遍性にシミジミせざるを得なかった。

小舟町とか人形町とか地名が変わってないのも感動...人形町みずほ銀行がかつての本店なのかな?

 

現代語訳も出ているが、出版時の古いバージョンが国会図書館のデジタル写本で無料で読める。漢字が多く言葉遣いは古いが日本語の基本は同じなんですらすら読めた。

特に起業家を志す若い人には読んで頂きたい良書でした。

 

⬇️無料版

意志の力 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

⬇️有料版 Amazon現代語訳(上記無料版で十分と思う....)