【読書】へうげもの 全25卷

山田芳裕氏 へうげもの全巻を読んだ。

へうげもの コミック 全25巻完結セット

戦国武将「古田織部」の一生。

まるで大河ドラマで純粋に面白かった。

 

Amazon書評には誰も書いていないが源氏物語を連想させらるような栄枯盛衰の物語だった。

 

茶道の新進気鋭として利休を超え、時代の頂点にたった人。

にも関わらず、最後は老害化して昔のやり方で乗り切ろうとして破滅してしまう。

この場合は、

昔のやり方=自由、新しい時代=徳川封建制度 

なのだが。

 

 

戦国の下克上で民衆が賢くなり、堅苦しい幕府と家康をコケにする落書が増えてくる。

茶道を起点とした風流事がはやり町人までもが目利きになる。

 

処罰をしようという幕閣に家康は

「民衆には責任を持たせず、管理する役人を罰せよ。」と命じる。

 

責任をもつ=自覚が芽生える。頭を使うようになる。

新奇な芸能=自由な発想が幕府批判に繋がる。

 

確かに人間てそんなとこあるな。

これは作者の解釈なので家康が本当にそう思ったのかは不明だが自由を無くした民衆は大人しくお上に従い、こっそり愚痴を言って適当に気晴らしをして一生を終える時代がきたから下克上もなくなり幕府は長続きしたのだろうなあとは想像に固くない。

 

前半は徐々に階段を登る織部が頼もしかったが、後半は時代が代わり主流から外れ、反抗的で自滅的な行動をするのでイライラした。

どんな大家でも、次の時代が良い時代でも暗い時代でも、大きな波に逆らうことはできないのだ。

 

絵は好き嫌いあるが深い物語でした。